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tubaki's logbook

トリビアより役に立ちません

実は純な娘の物語 「ヒットラーの息子」

ヒットラーの息子(1)

ヒットラーの息子(1)

アマゾンのkindleストアで99円だったので、衝動買い。

叶精作が作画。ほら、ダミーオスカーやオークションハウスの作画の人。 原作者は上の二つとは違いますが、そんなの何の関係もない絵のインパクトが、この作画にはあるのよ。

この漫画、最初は記憶喪失でヒットラーの息子と呼ばれる凄腕の殺し屋ボタンの謎とアクションがメインだと思って読んでいたのですが、その殺し屋を追いかけるモサドのスパイのエスター・アミトという美女こそが物語の軸なんじゃない?って思えてくるんですよ。最初に登場したときはボタンに恨みがあるんですよ。昔、辱められて恥ずかしいところに焼き印入れられまでしてるから。でもだんだん愛してしまって。ついには組織や肉親を裏切ってまで愛を貫いて。それがもう一途でね・・・スパイやのに。 でも彼女が主人公だと思った一番の理由はこの漫画のラストにあり。 最後の話で失っていた記憶が蘇ったボタンは冷酷な殺し屋に戻ってしまい、自らの過去を知った人間を撃ち殺していく。そして最後に銃口をエスターに向ける。この時を覚悟していたエスターはそれを受け止めボタンに別れの台詞を言う。次の瞬間、ボタンは引き金を引いたところでこの漫画は終わる・・・。そう、これはエスターの意識が無くなったタイミングでこの漫画は終わるという解釈が出来るんですよ。というかそれ以外ないでしょう、これ。だったらだれが主人公やった?という話ですよ。正直この頃には彼女が可哀想でしゃーない気分だったとうのもありますが。

唐突な終わり方でストーリーも中途半端。これが打ち切りな終わり方であることは間違いないと思うんですが、そこのところを上手く利用したのか、それとも実は最初から計算されていたのかは分かりませんが、見事な終わり方だと思いました。

ただマニアックな漫画なんで好みが分かれる漫画ではあると思いますけど、でも一度読んでみて欲しいですね。